waltz

A shuddering wolf lay. "He got shot." Mimi said.

ひもろぎ

よくわかんないんだがよ、おたく何者?
なんかさー数えてみ。ここ二千年の、例えば哲学者の数をさ。
せいぜい10人だよ。有名どこはよ。まあそんなかでも色々いるよ。馬鹿もいるし見栄っ張りもいる。どーってことねーんだ。基本あれよ。ただの人間だよ。
なんか言ってても間違うよ。すげーなってこと思いつくのなんてたまたまだよ。タイミングの問題なのか知らんがよ。たまたまだ。
でもな、てめーよりはマシだよ。てめーよりゃマシ。何言っても、何考えてもよ。
ほんでなんだてめー偉そうにだらだら能書きたれやがって頭おかしいのか?
黙れちょっとよ。威を借り過ぎ。いいかい。
お前何者でもねーんだ。お前何者でもねーんだよ。
わかんだろ。知ってんだろ。じゃちょっと黙ってろ。きめーんだよ。うるせーし目障りなんだ。なんで? 叫ぶな。煩い。なんだその声。耳が爛れる…。

まるでその階段を、自分が昇ってきたかのように錯覚できるのが帰納の素敵さですが、ろくに演繹もせず勘違いも甚だしい。おまえとそのゴミに美しさなんて宿るわけがない。
救いがないとか何それ宗教の話はやめてくれ。優しさなんて言葉で世界を汚すなよ。いいか。
おまえには手に入らない。
おまえには一生手に入らないんだ。
理解しろ。そして黙って、塵を噛め。
それがお似合いだ。端っこでやれ。一人だ。
一人でやれ。
それがスタートラインなんだ。
孤独を知らない人間の言葉は、言葉ではない。
歌え。誰もいない場所で。思い出せ。
思い出せ。